交番の保管棚には、拾得された数十本の鍵が金具で束ねられていたそうです。
家の鍵、車の鍵、自転車の鍵……番号札が一つずつ付けられ、誰が見ても整然としていたといいます。
しかしある夜勤の署員が数を確認すると、昨日より一本多くなっていたそうです。
新たな届け出はなく、署員の誰も追加していないのに、束の中に見慣れない鍵が紛れていたといいます。
不審に思い、その鍵を取り出すと、刻印も番号もなく、先端には黒ずんだ焦げ跡のような痕が残っていたそうです。
さらに溝には細い毛や、爪の欠片のようなものが詰まっていたといいます……。
日を追うごとに、同じように“届けられていないはずの鍵”が束に増えていったそうです。
それらはいずれも、使用の痕跡が不自然に生々しく、まるで何かを無理やりこじ開けた直後のようだったといいます。
最後に見つかった一本は、署員が腰に提げていた自宅の鍵とまったく同じ形をしていたそうです。
ただしその鍵だけは、まだ誰も使っていないはずなのに、握った感触が冷たく湿っていたといいます……。
この怪談は、以下のニュース記事をきっかけに生成されたフィクションです。
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https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=17429103132807

