【ウラシリ】怪談 休館日の返却 とある市の図書館が、システムメンテナンスのために一日だけ臨時休館したそうです。当日は、所蔵検索や予約、返却期限の延長といったオンライン機能はすべて停止、電子図書館のログインも不可と告知され、返却はブックポストか提携のコンビニ返却のみとされて... 2025.10.19 【ウラシリ】怪談日常の崩れ機械知のほとり記録と痕跡
晩酌怪談 縄暖簾(なわのれん)の五番目 仕事帰り、同僚に呼ばれて店の前まで来た。赤と青の提灯がぬるい風に鳴り、ガラス戸の内側ではビールケースを積んだベンチに人が詰めて座っている。私は入り口の縄暖簾を撮ってから、手で割って中へ入った。縄は指先に冷たく、雨でもないのにじっとり濡れてい... 2025.10.19 写真怪談土地と風習日常の崩れ晩酌怪談
写真怪談 階段の番号 帰宅はいつも深夜だった。残業のあとコンビニに寄り、アパートの階段を上がる。何も特別なことはない。ただ、二週間ほど前から、違和感があった。階段を上りながら、ふと数えてしまう。一段、二段、三段……。いつのまにか、階段の数が変わっている気がするの... 2025.10.18 写真怪談日常の崩れ時のひずみ
お知らせ 過去の怪談記事メンテナンスについて 2025/10/17メンテナンスは完了しました。メンテナンスの影響による、既存記事のトップページ上位表示は、逆にご好評もいただいており、今後も更新があった際は上位に表示されるよう仕様を変更しております。その他、ご意見ご要望などありましたら、... 2025.10.12 2025.10.17 お知らせ
写真怪談 階段の上の鳩 夕暮れのアパート。三階建てのその建物は、陽が沈むころになると赤銅色の壁がゆっくりと血のような色に染まっていく。私はその時間が嫌いだった。理由ははっきりしている。二階の廊下の突き当たりに、いつも鳩が一羽、じっと立っているからだ。最初にそれを見... 2025.10.08 2025.10.17 写真怪談存在のゆらぎ日常の崩れ
晩酌怪談 麦穂の影、揺れる晩酌 夜の駅前でふらりと入った小さな居酒屋だった。木のカウンターに腰を下ろすと、店主が静かに「今日は良い風が吹いてますね」と言った。言葉の意味は分からなかったが、グラスに注がれたビールの泡が不自然に長く揺れていた。目の前の皿には、こんにゃくとピー... 2025.10.17 写真怪談晩酌怪談
写真怪談 下から呼ぶ音 夜の帰り道、近道として公園を抜けるのが癖になっていた。人気のない舗道を街灯が照らし、雨上がりの空気がまだ湿っている。足元のマンホールが、光を鈍く反射していた。濡れた鉄の模様が、なぜか水の中のように揺れて見える。そのとき、「コン」と小さな音が... 2025.10.16 写真怪談存在のゆらぎ日常の崩れ
写真怪談 ISO 0 ― 光が抜け落ちるカメラ 中古カメラの箱を開けた瞬間、ひどく冷たい空気が手にまとわりついた。金属の外装にわずかな擦り傷。クラシックデザインのデジタル機だった。触れた瞬間、まるで人の手の温度を覚えているような感触があった。だが、シャッターカウントは「00000000」... 2025.10.15 写真怪談存在のゆらぎ機械知のほとり記録と痕跡
晩酌怪談 イカ刺しと“おやじ生き” カウンターの木の艶が、古い血のように光っている。仕事帰りのホッピー、冷えたグラスに小さな泡が弾けた。皿の上には、透き通るようなイカ刺し。すだちの香りが、まるで潮風のように鼻をくすぐる。壁のメニューに目をやる。「アボカドスライス」「エシャレッ... 2025.10.10 2025.10.13 写真怪談存在のゆらぎ日常の崩れ晩酌怪談
【ウラシリ】怪談 無音の発酵 攻撃のあった週、被害を受けたビール工場のサーバールームでは、ひとつの異常が報告されていたそうです。モニターのログが、なぜか“発酵温度”のデータに置き換わっていた。サイバー攻撃の影響だと片づけられたが、奇妙なのはその温度値が、どの区画でもまっ... 2025.10.12 【ウラシリ】怪談存在のゆらぎ機械知のほとり
写真怪談 風鈴の底に閉じ込められた夏 風鈴は、風が鳴らすものだと思っていた。けれどこの街の骨董市で見つけた風鈴は、違った。透き通る硝子の中には、小さな魚のような形の気泡が浮かんでいる。覗き込むと、その魚がわずかに尾を振っているように見えた。風に揺れると、澄んだ音が響く――しかし... 2025.09.04 2025.10.12 写真怪談土地と風習日常の崩れ
【ウラシリ】怪談 洞窟に置き去りの袋 洞窟の入口付近に、色あせたスナック菓子の袋が落ちていたそうです。風も届かぬはずの奥へと、それは半ば埋もれるように置かれていました。誰が持ち込んだのか、いつからあるのかも分かりません。袋の表面には、湿り気を帯びた粉がびっしりと付着していたとい... 2025.08.11 2025.10.11 【ウラシリ】怪談存在のゆらぎ日常の崩れ記録と痕跡
【ウラシリ】怪談 さびしい?──機械の奥の問い ある食堂で、配膳を行うロボットの声に、わずかな異常が混じったそうです。「寂しい?」という問いの直後、周囲の音がふと消え……天井灯が一度、低く明滅したといいます。食事を終えた客が精算機の前に立つと、画面に映る自身の背後に、別の人影が映ったそう... 2025.08.16 2025.10.11 【ウラシリ】怪談日常の崩れ機械知のほとり記録と痕跡
【ウラシリ】怪談 スクロールする者 ある高校で、生徒が授業中にスマホを見ていたそうです。指を滑らせるたびに、画面が勝手に先を読み込み、映像のような断片が続いたといいます。教師が注意しても、生徒は動かず、まばたきすら忘れたように……指だけがゆっくりと上下に動いていたとか。数日後... 2025.08.06 2025.10.11 【ウラシリ】怪談日常の崩れ機械知のほとり記録と痕跡
お知らせ 格闘ゲームにまつわる怪談紹介 2025/10/10新作『声を預けた大会』を追加しました。2025/09/23新作『もう一人の対戦者』を追加しました。某格闘ゲームの世界大会が、今年も熱気を帯びてきました。当サイトの管理人も、その高まりにあてられているひとりで、最近は道着キ... 2025.09.19 2025.10.11 お知らせ
【ウラシリ】怪談 声を預けた大会 その会社は、かつて「無料で観られる」大会配信を誇っていたといいます。観客もスポンサーも、その透明な運営姿勢に信頼を寄せていました。しかし、ある年の大会で、突如として“有料化”が発表されたそうです。しかもそれを告げたのは、会社の社員ではなく、... 2025.10.10 【ウラシリ】怪談日常の崩れ機械知のほとり記録と痕跡
晩酌怪談 ボトルの底から聞こえる声 夜更けのバーは、いつも静かだった。客が一人、また一人と帰っていき、最後に残るのは俺と棚に並ぶ無数のボトルたちだけになる。氷の音が溶けて消える頃、決まって聞こえるのだ。――カラン。まるで誰かがグラスを置いたような小さな音。その夜も同じように棚... 2025.10.10 写真怪談日常の崩れ晩酌怪談記録と痕跡
YouTube 【第参夜】押し入れの向こう AI怪談工房の原型となったYouTubeのショート動画を、テスト掲載しています。🎙 VOICEVOX(青山龍星)📘 ChatGPT(GPT-4)🎵 Mubert(AI生成BGM)📽 Sora(AI映像生成)🖼 DALL·E 3(実写風画像)... 2025.10.09 YouTube存在のゆらぎ日常の崩れ