ウラシリ怪談

ウラシリ怪談

五番窓口の北

案内どおり進んだ先に“無いはずの窓口”があると言われています…
ウラシリ怪談

戻る消印

ガラスケースに並んだ百八十通の“宛先不明”が、朝になるたび一日ずつ昔の消印へ戻っていくそうです…
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基準水位ここ

全戸配布のハザードマップにだけ 海の上の避難先が刷られていた家があるのだそうです…
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二十二秒の戻り道

二十二秒だけ欠ける運転ログがあり…バスは“戻る”ことを覚えたようです…
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停止期間の並び

停止中の端末にだけ現れる列があるそうです…そこに並ぶのは“証明が欲しい人”ではないのかもしれません…
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第十六報の折り鶴

復旧の報告書は、安心のための紙だったはずなのに…折られて届くようになったそうです…
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昼休止に並ぶ人たち

昼の一時間だけ閉めるはずの窓口に…見えない列だけが並び続けるようになったそうです…
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地面の人数

見ないで測れるはずの地面が…夜になると“見えない人数”を数え始めたそうです…
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遮断機の内側

遮断機が下りた踏切の“内側”にだけ立つ影の噂が残っているそうです…
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錨の先の通話

海の底で切れたのは回線だけではなかったようです...
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無音の百八

百八つのはずの鐘を記録した音が、役所の保管で増え続けるそうです…
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年越しそばの録音

管理室で年越しそばを食べていたはずなのに、録音だけが“二人分”すすり続ける夜があるそうです…
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七時十八分の道路影響

帰省前に確認したはずが、時刻のほうに先に確認されてしまったようです…
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十二枚の無難

無難な十二枚に戻るだけの仕組みが、こちら側を“無難”に整え始めたらしいのです…
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スカスカの脚

「特別価格」の電話は切れるのに…空洞だけが増えていくらしく…
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検出された五秒から二十秒

見えない透かしを探すはずの検証がいつからか本物の会話の欠落を示すようになったのかもしれません…
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面積のしきい値

市区町村を映すはずの盤面に、読めない“しきい値”が混じりはじめたようです…
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空気の脂

空気から生まれたはずの脂が、台所の火で“言葉”を滲ませはじめたそうです…