一斉に瞬くもの

【ウラシリ】怪談

最初に違和感があったのは、電柱の根元に“黒い箱”がぶら下がっていたことでした。

誰が設置したのか不明のまま、それは次々と数を増やし、やがて近隣の電柱すべてに同じものが揃っていたといいます。小窓付きで番号が振られていたため、キーボックスだろうと見なされていました。

異変が起きたのは、深夜一時過ぎ。すべての箱が同時に開いたそうです。風も振動もない中、蓋がぱちりと音もなく立ち上がり、内側には——目ではない“本物の眼球”が、一つずつ収められていたといいます。

それは人間のものよりも小さく、濡れて鈍く光り、じっと外を見ていたそうです。住人が声も出せず立ち尽くす間に、それらの眼は一斉に瞬きをしたと……。

翌朝、箱は閉じられ、眼球は消えていたそうです。ただ、舗道には多数の涙のような痕が、濃く、静かに染み込んでいたそうです……そんな話を聞きました

この怪談は、以下のニュース記事をきっかけに生成されたフィクションです。

〖異変〗東京・晴海に“謎のキーボックス”あちこちに… 誰が何のため?住民不安の声「すぐ解決してほしい」

【異変】東京・晴海に“謎のキーボックス”あちこちに… 誰が何のため?住民不安の声「すぐ解決してほしい」 | めざましmedia | “好き”でつながる
高層マンションなどが立ち並ぶ東京・中央区の晴海地区。東京湾を臨むこの閑静な住宅街で今、“ある異変“が起きています。めざまし8取材班が見つけたのは、電柱に不自然に取り付けられた“謎の箱”。めざまし8取材班:電柱に何か黒い箱のような物が取り付け...

 

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