ウラシリ怪談

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11月22日の周遊写真

毎年11月22日に開かれる鉄道フェアの周遊フォトコンテストには、応募した覚えのない「俯瞰写真」が、なぜか毎年一枚だけ混ざることがあるそうです…
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違和感九十五パーセントの廊下

深夜のオフィスビルで、防犯カメラだけが「違和感95パーセント」と告げ続ける場所があるそうです…
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届かなかったはずの報告書

停電で止まっていたはずのファクスから、停電中にしか起こりえない出来事の報告が届き続けているそうです…
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四角の癖

取り消された一枚の本体は消え、四角い癖だけが会場に残る…その内側に立つと、現実のほうが枠へ寄っていくのです…
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目印のない角

地図アプリに対話型AIが入り、案内音声までAIがつとめるようになった――その声はやがて、地図にない“時間の目印”を語り始めます…
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広いベンチの空席

丘の公園でベンチが広くなった日から、かならず一人分の空席が残るようになったという話がある…
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三番が鳴る駅

いつもの旋律が「三番」に変わった日、ホームでは地図にない行き先が一拍だけ灯っては消えたという…
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塗りの端

黒い面に近づいた物だけが「ひと呼吸ぶん欠ける」現場記録と、納車後も続いた空白の連鎖について…
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二八秒の稼働報告

二八秒を境に音声だけが先へ進み、会見室には「やりました」の残響だけが等間隔で残るという話を聞きました…
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柵の向こうで続く通報

夜明けの植え込みから、一度きりの報告だけが毎朝こぼれ続ける通りの話を聞きました…
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遅れているので、再度

「遅れているので再度」とだけ綴られた公園の時計の報告は、影と記録のほうへ時間を移しはじめたそうです…
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休館日の返却

臨時休館の静けさの中、翌朝のログにだけ“誰かの作業”が増えていたそうです…
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無音の発酵

サイバー攻撃のあと、被害を受けたビール工場では、機械の音がどこか違って聞こえるようになったといいます…
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声を預けた大会

選手の口から有料化が告げられたあの日、画面の奥で“別の声”が生まれたようです…
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描かれた横顔

廃棄されたポスターの中に、印刷するたび形を変える横顔があるという…
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五時の残り香

夕方のチャイムが一時間早まっただけ…なのに、町には“もうひとつの六時”が残ったそうです…
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招待の灯(ともり)

SNSで“招待コード”を探していた女性が、受け取ったのは──まったく別の“招待”だったそうです…
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選ばれた声

その朝、通勤途中の人たちは、 スマホの画面に“ある名前”が浮かんでいるのを見たそうです…