知らない誰か

ウラシリ怪談

停止期間の並び

停止中の端末にだけ現れる列があるそうです…そこに並ぶのは“証明が欲しい人”ではないのかもしれません…
晩酌怪談

相席の締め

相席に通された席で、すでに潰れていた見知らぬ客——その「締め」だけが、なぜかこちらに回ってきた。
写真怪談

スピードをおとす勇気

首都高の腹の下、低い天井に押し潰されるような歩道橋で――「スピードをおとす勇気が身を守る」の文字だけが、やけに生々しく迫ってくる夜がある。
写真怪談

昼のツリーに吊られているもの

冬の広場に立つクリスマスツリー──真昼の青空の下、その赤い雫形のオーナメントだけは、まだ起きていないはずの「落ちてくる誰か」の姿を映していました。
晩酌怪談

笑い顔の角度

「笑い顔が合う角度」を探して近づいてくる夜の席。ずれた“もう一人の笑い”が、あなたの乾杯の拍を待っている。
ウラシリ怪談

見返す群れ

ある水槽の前に立った客は、皆、奇妙な共通点を持っていたそうです。ガラス越しの水中で、群れを成す魚たちがぴたりと動きを止め、その人物をじっと見返すのです。魚は人の顔を覚えるといいます。しかし、その日は、初めて来た客にも同じ反応を見せたそうです。まるで、誰を見ても“知っている顔”として迎えているかのようでした。職員が記録用に撮影した映像では、魚の群れが形を変え、人間の顔を正確に描き出していました。しかも、その顔は、職員の誰も見たことがないもので、客の中にも一致する人物はいなかったといいます。最後にその顔は、水槽の中からガラスに押し付けられるように大きくなり、映像はそこで途切れていました……。この怪談は、以下のニュース記事をきっかけに生成されたフィクションです。魚にも人間の顔が見分けられる:研究結果