ウラシリ怪談 補充されざる棚 都市部にあるとあるコンビニは、無人レジと高効率な棚補充によって、近隣でも最も“整った”店舗として知られていたそうです。深夜でも照明は一定で、清掃のタイミングも緻密に組まれ、異物や異音が入り込む余地などないように見えたといいます。けれど一箇所だけ、担当者が口を濁す場所があったそうです。それは、レジ横の惣菜棚の背面。その棚だけは直接手で商品を置かず、店舗裏手から棚の裏側に接続された特殊な小扉を介して、... 2025.08.05 ウラシリ怪談存在のゆらぎ日常の崩れ記録と痕跡
ウラシリ怪談 −2℃の囁き ある年の夏、連日の異常な猛暑の中、A市では「保冷ペットボトル」を首や脇に挟んで涼を取る光景が日常だった。ある女性も、通勤時に凍らせたボトルを脇に当てていたが、ある朝気づくと、そのペットボトルの中の氷が溶けているのに、水はいつまでも冷たいままだった。次の朝も同じ。ペットボトルは溶けるどころか、中の液体はいつまでも0℃近くを保ち続けていた。まるで「何か」が熱を永遠に吸い寄せているかのように。不安になっ... 2025.07.22 ウラシリ怪談存在のゆらぎ日常の崩れ