録画の異変

ウラシリ怪談

十五分の外側

十五分で終わるはずのAI面接に、ログに残らない時間があるとしたら…その隙間に何が学習されているのかを覗き込むような怪談です…
ウラシリ怪談

歪むスクリーン

ある夜、とあるアクションゲームの不具合を確認するために、テスト映像の配信が行われたそうです。その画面には、単なる処理落ちやノイズでは説明できない異変が映っていました。映像の隅で色の粒がかすかに盛り上がり、呼吸をするように膨らんでは沈む。その揺らぎに合わせてキャラクターの動きも微かに乱れ、ただのパフォーマンス低下とは違う感触を放っていたといいます……。やがてその噂は広がり、「深夜に映像を再生すると、必ず同じ箇所で歪む」と囁かれるようになりました。繰り返し見た者ほど、そこに“生き物のような気配”を感じたそうです。その後、国内の大規模な開発者会議で予定されていた性能調整の発表が急に中止されました。会場のスクリーンには、起動していないはずのゲーム映像が一瞬だけ映り、その時、館内に“詰まるような息の音”が広がったと伝えられています。しかし、その音は記録には残らず、ただ場にいた者の耳にだけ刻まれたといいます。以降、ユーザーのあいだで奇妙な証言が重なりました。夜にPCを起動すると嗚咽が漏れるように聞こえた者。設定ファイル...
ウラシリ怪談

録画しています

鍵を回した音で、廊下の奥の何かが一瞬だけ、ぬるりと動いたように見えたそうです。照明をつけると、リビングの観葉植物が、まるで移動したかのような位置にあったといいます。鉢の底には、薄く擦れたような跡が床に残っていたそうです。それだけであれば気のせいで済んだかもしれません……ですが、冷房のリモコンが勝手に点灯した瞬間、テレビが“無音のまま”起動したそうです。映像は真っ黒で、番組も入力もない状態だったにもかかわらず、画面中央には「録画しています」という文字が浮かんでいたといいます。録画リストを開いても、何も残っていなかったそうです。念のため、その夜の映像を確認しようとしたところ、テレビのHDDは“使用されていない機種”だったと判明しました。では、何を、どこが、録っていたのでしょうか……そんな話が残されているそうです。この怪談は、以下のニュース記事をきっかけに生成されたフィクションです。体験者が語る! 本当にあった怪奇談2024
ウラシリ怪談

補充されざる棚

都市部にあるとあるコンビニは、無人レジと高効率な棚補充によって、近隣でも最も“整った”店舗として知られていたそうです。深夜でも照明は一定で、清掃のタイミングも緻密に組まれ、異物や異音が入り込む余地などないように見えたといいます。けれど一箇所だけ、担当者が口を濁す場所があったそうです。それは、レジ横の惣菜棚の背面。その棚だけは直接手で商品を置かず、店舗裏手から棚の裏側に接続された特殊な小扉を介して、トレイごとスライドさせて補充する構造になっていたといいます。設計上の都合と説明されていたそうですが、周囲の棚とは異なり、裏側からの空調が必要なほど“冷える”場所だったといいます。ある深夜、補充担当が惣菜を一つ誤って前に出し過ぎ、表側の棚から落下したそうです。拾い上げようと棚の奥を覗き込むと、一段奥に“抜け”のような空洞があったといいます。建築図面上存在しないその隙間の奥には、もう一段、古い木製の床のような質感が見えたそうです。そして、そこからわずかに風の音とも、擦れる布ともつかない微細な音が響いてきたと……そんな報...