写真怪談 ISO 0 ― 光が抜け落ちるカメラ 中古カメラの箱を開けた瞬間、ひどく冷たい空気が手にまとわりついた。金属の外装にわずかな擦り傷。クラシックデザインのデジタル機だった。触れた瞬間、まるで人の手の温度を覚えているような感触があった。だが、シャッターカウントは「00000000」... 2025.10.15 写真怪談存在のゆらぎ機械知のほとり記録と痕跡
【ウラシリ】怪談 ミントの底に眠るもの 「このかき氷、美味しいですよ」そう勧めてきたのは、何度かしか顔を見たことのない、深夜勤務の店員でした。新発売のチョコミント味は、たしかに爽やかで、他では味わえない静かな甘さがありました。ただ、気づくと手の中のカップが空になっていて、スプーン... 2025.07.31 2025.09.29 【ウラシリ】怪談日常の崩れ記録と痕跡