錆びた道の呼び声
春の夕暮れ、下校途中の少女が姿を消したそうです。家まであと数百メートル、道沿いには小さな畑と古いガードレールが並んでいたといいます。その道を通った別の児童が、「誰もいないのに、呼びかける声がした」と話していました。声は風の向きと関係なく、一定の高さで響いていたそうです。近くの住人はそれを「鉄が電波を拾っただけ」と笑ったそうですが、少女が消えた時刻、その声ははっきりと名前を呼んでいたといいます。捜索は長く続けられ、やがて季節は変わりました。ガードレールは錆び、声は途絶えたとされていましたが、十数年後のある夜、再びその道を通った男性が、幼い声で「ただいま」と聞いたそうです。そこに誰もいないことを確かめても、声は確かに耳に残っていたといいます……。その道はいまも残っていますが、誰も夜には近づかないそうです。この怪談は、以下のニュース記事をきっかけに生成されたフィクションです。消えた吉川友梨さん 未解決事件から20年まえとあと「誰もいないのに声がする現象」
2025.08.12
ウラシリ怪談存在のゆらぎ日常の崩れ記録と痕跡