写真怪談 裏路地に消える台車 昼下がりの飲食街。仕込みを終えた料理人二人が、台車を押して裏路地を歩いていた。白衣の背中に、午後の陽が滲む。ところが、その台車には何も載っていない。空のまま、軋むような音を立てて進んでいくのだ。「……なんか重くねぇか」片方がそう呟いた。もう... 2025.08.17 2025.09.03 写真怪談存在のゆらぎ日常の崩れ