写真怪談 消えない踏切の赤信号 夜の田舎道に立つ小さな踏切。人通りも車通りもなく、ただ街灯の橙色と遠くに並ぶ緑色の灯りだけが道を照らしている。この道を通る者は、不思議な体験を口にする。「踏切の赤信号が、いつまでも消えない」列車の音もなければ、遮断機の揺れる気配もない。ただ赤く点滅する信号を眺めていると、背後から湿った呼吸が聞こえてくるのだという。ある青年は深夜にここを通りかかり、赤信号に足止めされた。待てど暮らせど点滅は止まず、... 2025.08.17 写真怪談日常の崩れ時のひずみ