ウラシリ怪談 目印のない角 地図アプリに対話型AIが入り、案内音声までAIがつとめるようになった――その声はやがて、地図にない“時間の目印”を語り始めます… 2025.11.07 ウラシリ怪談時のひずみ機械知のほとり
ウラシリ怪談 点滅する交差点の影 住宅街の街灯が夜通し点滅を繰り返していたそうです。信号も同じように瞬き、赤と青が途切れ途切れに照らしては消えました……。ふと、信号が赤に変わる瞬間、交差点の真ん中に立つ人影が見えたといいます。次に点いた時には、もう歩道に移っていたそうです。足音もなく、車も止まったまま、光の間だけ存在を移していたようです。最後に街灯が長く点いた時、その影は信号機の真下にいたそうです。しかし直後、全ての灯りが一斉に消... 2025.08.21 ウラシリ怪談存在のゆらぎ日常の崩れ
写真怪談 交差点の白い顔 あの日の雨は、いつまでも止まなかった。午後十一時を過ぎても交差点は明るく、広告塔の光が濡れた路面を何度も染め直していた。信号が青に変わった瞬間、車列が動き出す。だが、中央の黒いセダンだけが動かなかった。防犯カメラの映像では、運転席に白い顔が見える。輪郭は人間だが、目の位置が異常に高く、口は耳まで裂けていた。窓越しに見える皮膚は、陶器のような質感で細かく割れ、隙間から赤黒い光が脈打つように漏れていた... 2025.08.13 写真怪談存在のゆらぎ日常の崩れ記録と痕跡