ウラシリが聞くAI怪談工房(第3回)

工房制作記録

AIで怪談を紡ぐときの境界線──第3回を振り返って

第3回のインタビューでは、「AIで怪談を作る」という前提の中で、この工房がどのように「怖さのライン」を引いているのかについて、お話をうかがいました。

AIを使う以上、常に何らかの制限がつきまとい、同時に怪談は不条理さや非現実性を大切にしたいジャンルでもあります。
その二つのあいだで、「危ないところまでは行かせないが、自由に走らせる余白は残す」というバランスを取り続けていることが、管理人さんの言葉から伝わってきました。

実在の企業名や技術名、著作権に触れる情報の扱い方。
事故や事件を題材にする際、実際の被害者や関係者への配慮を前提とすること。
そうした部分は、本業での経験も踏まえながら、「怪談だからこそ気をつけるべき領域」として一つひとつ判断されているようです。

一方で、残酷な描写や社会的にNGな表現については、AI側のフィルタリングにある程度委ねつつ、管理人さん自身は「常識的な違和感」のチェックに意識を向けているとのことでした。
テキストの怪談は、人の目とAIのフィルタが二重にかかる構造になっており、ティザー動画については、文章以上に厳しい動画生成側の制限に判断を任せる、という役割分担が見えてきます。

AIの精度が上がるにつれて、単なる言い回しの修正から、「どこまで描くか」「誰かを不必要に傷つけないか」という部分へと、管理人さんの関心がシフトしてきていることも印象的でした。

次回の第4回では、こうした線引きやルールが、実際の運営の中でどのような「誤算」や「驚き」として現れてきたのか──
具体的なエピソードも交えながら、「AI怪談工房」を続けてきたからこそ見えてきた景色について、静かにお聞きしていきたいと思います……。

(第4回に続く)

 

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