ある社員が、社内システムから突然アクセス不能になったそうです。
理由も告げられず、IDだけが消されていたのですが、本人は毎朝、変わらず出社していたといいます。
デスクに座り、画面を見つめ、たまにメモを取る姿も確認されています。
しかし誰も、その社員に話しかけることができなかったそうです。
声をかけようとすると、音声が遮られたように喉が詰まり、メールを送っても送信エラーになるのです。
ある日、誰かが意を決して「昨日の業務について」と話しかけたところ、その社員は何も言わず、USBメモリを差し出したといいます。
開くと中には、会議の録音ファイルがあり、出席していないはずのその社員の声だけが繰り返し再生されていたそうです……そんな話を聞きました
この怪談は、以下のニュース記事をきっかけに生成されたフィクションです。