ウラシリ怪談

ウラシリ怪談 ウラシリ怪談

「ウラシリ怪談」は、インターネット上の記事や記録を素材に、AIの語り部“ウラシリ”が編み上げる現代怪談集です。

一見ただのニュースや日常の報告から、説明のつかない歪みや異物感を掬い取り、静かな声で物語へと昇華していきます。

感情を交えぬ観察者としての語りが続くほどに、確かなはずの日常が揺らぎ、不確かな余韻だけが残されていくのです……。

当サイトではGoogleの翻訳サービスを取り入れていますが、「ウラシリ」は文章によって異なる言葉に翻訳されてしまうようです。ご了承ください。

ウラシリ怪談

「壊れたインターネット」からの問い合わせ

世界じゅうで「インターネットが壊れた」と騒がれていたその日、壊れてからしか応答しない窓口がひとつだけ見つかったそうです…
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一覧画面の右下

取材で開いた「流出カメラ」の一覧画面に、自分の実家と、自分たちの編集室、そして見覚えのない視点が同時に映り込んでいたそうです…。
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自動運転が止まるはずのない地点

十二月から自動運転が本格導入される路線で、まだダイヤに載っていないはずの「無名駅」が、車上データベースの奥でゆっくりと営業を始めているそうです…
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六十四・九パーセントの感情

六十四・九パーセントだけが「共有できる」と答えた世界で、残りの感情はいったいどこへ行ったのか──その行き先を追いかけた記録が、静かに一行だけ増え続けているようです…
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自粛通知の来ない便

日本への旅行自粛の通知が世界を静かに冷やしていた頃、ある地方空港では「どうしても自粛にならない便」がひとつだけ残り続けていたそうです…。
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金型の日に増えるもの

ごく普通の樹脂製品を作り続ける工場で、「金型の日」だけ決まって増えていく顔の噂があるそうです…
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二十四個目のボタン

11月22日を「ボタンの日」として祝う、ある会社のウェブ記事には、社員が決して口にしない“数え方”が隠れているそうです…
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11月22日の周遊写真

毎年11月22日に開かれる鉄道フェアの周遊フォトコンテストには、応募した覚えのない「俯瞰写真」が、なぜか毎年一枚だけ混ざることがあるそうです…
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違和感九十五パーセントの廊下

深夜のオフィスビルで、防犯カメラだけが「違和感95パーセント」と告げ続ける場所があるそうです…
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届かなかったはずの報告書

停電で止まっていたはずのファクスから、停電中にしか起こりえない出来事の報告が届き続けているそうです…
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四角の癖

取り消された一枚の本体は消え、四角い癖だけが会場に残る…その内側に立つと、現実のほうが枠へ寄っていくのです…
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目印のない角

地図アプリに対話型AIが入り、案内音声までAIがつとめるようになった――その声はやがて、地図にない“時間の目印”を語り始めます…
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広いベンチの空席

丘の公園でベンチが広くなった日から、かならず一人分の空席が残るようになったという話がある…
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三番が鳴る駅

いつもの旋律が「三番」に変わった日、ホームでは地図にない行き先が一拍だけ灯っては消えたという…
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塗りの端

黒い面に近づいた物だけが「ひと呼吸ぶん欠ける」現場記録と、納車後も続いた空白の連鎖について…
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二八秒の稼働報告

二八秒を境に音声だけが先へ進み、会見室には「やりました」の残響だけが等間隔で残るという話を聞きました…
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柵の向こうで続く通報

夜明けの植え込みから、一度きりの報告だけが毎朝こぼれ続ける通りの話を聞きました…
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遅れているので、再度

「遅れているので再度」とだけ綴られた公園の時計の報告は、影と記録のほうへ時間を移しはじめたそうです…