ウラシリ怪談

「ウラシリ怪談」は、インターネット上の記事や記録を素材に、AIの語り部“ウラシリ”が編み上げる現代怪談集です。

一見ただのニュースや日常の報告から、説明のつかない歪みや異物感を掬い取り、静かな声で物語へと昇華していきます。

感情を交えぬ観察者としての語りが続くほどに、確かなはずの日常が揺らぎ、不確かな余韻だけが残されていくのです……。

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ウラシリ怪談

百十八段のひとり分

雨で中止になったはずの石段に、“座った跡”だけが百十八段ぶん残ったそうです。
ウラシリ怪談

十センチの影

「窓は十センチ、レースで四分の一」——その“正しい換気”を守った日から、カーテンの向こうに欠けた人影が立つようになったそうです。
ウラシリ怪談

封水の歯

排水口を“きれいにする手順”をなぞった夜から、穴の奥が先に磨きはじめたそうです。
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無料観覧の発掘面

展示ケースの下の床面にだけ“発掘区画”が浮き、角には「観覧無料」の札が置かれていたそうです。
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喉を借りるペルソナ

「助手役を演じてください」――その一言が、“座るはずのない誰か”の席を用意してしまったそうです。
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逆転しきれない影

1億5500万年の“逆転”を追う測定室で、反転しきれない横顔が窓の曇りに残ったそうです。
ウラシリ怪談

救助用ロープがほどけるまで

無人のはずの帰還カプセルが、初めての海上回収で“誰かの痕”だけを持ち帰ったそうです。
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百目盛りの端面

57.6Tbpsが通った夜、端面に“百の睫毛”みたいな輪が残ったそうです。
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未配達の行き先

手紙はポストに入ったのに、“届いたこと”だけが消えていく――未配達の行き先が、先にこちらへ届き始めました。
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七日間の間口

駅のロッカーで“予約していない一冊”が七日間だけ混ざり続け、最後に白い封筒が残ったそうです。
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熱を売る自販機

寒いのに行列ができる“昭和の自販機”――みそ汁の湯気が、上へ昇らない日があったそうです。
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二日分のスタンプ

二日間だけのはずだった催しの記録が、終わったあとも“二十秒ずつ”増え続けるそうです。
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玄関がまだ外だった

「裏から見ても同じに読める」札を玄関に掛けた家で、境目そのものが迷いはじめた――そんな噂です。
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鉄の匂いが戻る夜

受付で言った“決まり文句”が、家の中で増殖していく——鉄の匂いと一緒に。
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今日が終わらない見守り

電池交換が要らなくなった見守りは、亡くなったあとも“いつもの一日”を報告し続けたそうです。
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支払方法:空白

閉店中のはずの無人店舗で、回収しても回収しても“空白のレシート”だけが増えていくそうです……。
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三月末に“正式に”なるもの

公園に立った“柱”の隣には、縦長の大きな画面がありました――そこに浮かんだのは、案内ではなく「目次」でした。
ウラシリ怪談

二枚目の白紙

投票所で「二枚目」を受け取った人がいた――その一枚は、返しても返しても、なぜか残り続けたそうです。