2025-12

ウラシリ怪談

無音の百八

百八つのはずの鐘を記録した音が、役所の保管で増え続けるそうです…
ウラシリ怪談

年越しそばの録音

管理室で年越しそばを食べていたはずなのに、録音だけが“二人分”すすり続ける夜があるそうです…
写真怪談

茅の輪の向こうへ

大晦日の昼、初詣の準備が進む神社で茅の輪をくぐった――それだけのはずだったのに、輪の内側だけが妙に“あたたかい”。
写真怪談

安全第一の灯

夕方の晴れ空の下、封鎖された団地の入口だけが“夜”になっていた――「安全第一」の灯りが、帰る場所を決めてしまう前に。
ウラシリ怪談

七時十八分の道路影響

帰省前に確認したはずが、時刻のほうに先に確認されてしまったようです…
写真怪談

近道々

年末の露店通り、「駅近道→」の下を進むたび、案内の文字だけが増えていく。
写真怪談

逆向きの踏切は、終電のあとに開く

終電後の近道で、逆向きの踏切に入った――“向こう側”は、道ではなく順番待ちだった。
晩酌怪談

忘年の席数

駅前の居酒屋、普通の忘年会の写真。顔は写っていないのに、翌朝から「人数」だけが合わなくなる。
ウラシリ怪談

十二枚の無難

無難な十二枚に戻るだけの仕組みが、こちら側を“無難”に整え始めたらしいのです…
晩酌怪談

相席の締め

相席に通された席で、すでに潰れていた見知らぬ客——その「締め」だけが、なぜかこちらに回ってきた。
写真怪談

空席のベランダ

昼間のベランダに置かれた“空席”は、誰かを待っているのではなく——次の名前を決めている。
写真怪談

宛名のないプレゼント

クリスマスが終わる頃、駅前のプレゼント箱に“宛名”が浮かぶ夜がある。読んだ人は少し楽になって、代わりに何かを忘れていく。
ウラシリ怪談

スカスカの脚

「特別価格」の電話は切れるのに…空洞だけが増えていくらしく…
晩酌怪談

赤丸の値札が消えない夕方

十二月の午後四時、居酒屋の軒先で“数え直せない”ものが増えていく——赤丸のメニューが滲むとき、棚の並びも変わりはじめる。
写真怪談

赤くならない扉

帰省シーズンの昼、なぜか空きだらけのロッカー列で“赤くならない扉”だけが息をしていた。
写真怪談

植え込みの青い星が数える

クリスマスの植え込みに這う青い光――その点滅が「戻ってこなかった数」を覚えているとしたら。
ウラシリ怪談

検出された五秒から二十秒

見えない透かしを探すはずの検証がいつからか本物の会話の欠落を示すようになったのかもしれません…
ウラシリ怪談

面積のしきい値

市区町村を映すはずの盤面に、読めない“しきい値”が混じりはじめたようです…