ウラシリ怪談 続きのある筐体
閉店前のゲームセンターで、ある試遊筐体が設置されたそうです。格闘ゲームの開発中バージョンで、使用できるのは長身の蹴り主体キャラクターひとりだけだったといいます。奇妙だったのは、その対戦相手のCPUの動きです。まるで過去の誰かのプレイをなぞるように、奇妙に癖のあるジャンプ、投げ、連打を繰り返していた……。ある常連客はそれを見て、「これ、自分が昔、家庭用で延々練習していた動きと同じだ」と呟いたそうです。試しに、昔よくやっていた空振りからの必殺技を入力すると、CPUは完全に反応を止め、静止したままになったといいます。その瞬間、画面上部に「続き、やろうか」とだけ浮かび、操作不能になったそうです。その後、筐体は数日で撤去されましたが、内部に記録装置もネット接続もなかったと報告されています。なのに、筐体を使った数人が、それぞれ別の場所・時期で育てた“過去の自分のCPUの癖”を見たと話しているそうです。……あの試遊筐体は、何を再生していたのでしょうか。この怪談は、以下のニュース記事をきっかけに生成されたフィクションです。...