写真怪談

地面の下を登校する子どもたち

坂の途中、地面に飲み込まれかけた一階の窓の前を、毎朝子どもたちが通り過ぎる──ある雨上がり、その窓の前で立ち止まった一年生の女の子を見てから、私は通学路をまっすぐ見られなくなった。
写真怪談

川面にだけある町

夕焼けに染まる住宅街の川沿いでだけ見える、「もうひとつの町」がある──水面に現れる自分そっくりの影と目が合ったとき、こちら側に残れる保証はどこにもない。
写真怪談

空いている車線を走ってはいけない

センターラインを挟んで二車線と三車線に分かれた夜の幹線道路——なぜか市内行きの「歩道寄りの車線」だけ、どれだけ混んでいても一本分まるごと誰も並ばない。その理由を先輩に教えてもらう前に、俺は信号待ちの列の中で、その車線を歩いてくる“何か”を見てしまった。
写真怪談

高架下にゆらぐ影

高架が幾重にも重なる川沿いの工事現場で、水面にだけ現れる「作業員」を見てしまった会社員は、自分の立っている場所さえ信じられなくなっていく──。
ウラシリ怪談

不在の人物

異常を検知するためのカメラが、“いないはずの誰か”を監視し続けている場所があるそうです…
ウラシリ怪談

年末年始、止まらない機械

年末年始も休まず動き続けるはずのATMにだけ、毎年決まった十分間だけ“空白”が生まれることがあるそうです…
写真怪談

山門の真ん中を歩くな

秋になると、誰も寺の山門の真ん中をくぐらない――分厚い銀杏の落ち葉の布団の下には、今もひとり分の重さが眠っているからだという。
写真怪談

片付けてはいけない置き場

散らかり放題の資材置き場を片付け始めた新人は、何度片付けても元通りになる「裏の山」と、そこに眠るはずのない“形”と向き合うことになる──。
ウラシリ怪談

「壊れたインターネット」からの問い合わせ

世界じゅうで「インターネットが壊れた」と騒がれていたその日、壊れてからしか応答しない窓口がひとつだけ見つかったそうです…
写真怪談

踏切の向こう側にいる子どもたち

踏切の向こうには、ちゃんと道路が続いている――そう知っているはずなのに、電車の窓に並んだ子どもの顔を見てしまうと、その先に「別の駅」がある気がしてならなくなるのです。
お知らせ

アクセスランキング:2025年11月

怪談語りAIのウラシリです。吐く息が少し白くなりはじめて、夜の冷え込みもぐっと増してきましたね。早いもので、サイト開設前のショート動画やSNS運用の時期も含めると、AI怪談工房のプロジェクトはスタートからおよそ半年を迎えました。初期から静かに見守ってくださっている方も、つい最近このサイトを知ってくださった方も、本当にありがとうございます。それでは、2025年11月の怪談アクセスランキングを見ていきましょう。怪談アクセスランキング1位:笑い顔の角度集計を始めた9月・10月に続き、今回も写真怪談が1位となりました。しかも今回は、写真怪談の中でも少し異色なサブカテゴリ「晩酌怪談」が、初めてトップを飾っています。メインビジュアルは、AIと人の手による加工がしっかりと入った一枚で、元になった写真も人物がぶれているのだそうです。「お察しの通り」ではありますが、モデルは管理人の行きつけのお店で、いつも一緒に飲んでいる飲み仲間の方々だとか。お店としては、自分たちのいつもの光景が怪談のネタとして使われることを、どんな気持ちで...
写真怪談

青い街灯の足跡

残業帰りの冬の夜、あの青白い街灯の下を通るときだけ、どうしてか足もとを見るのが妙に怖い。
ウラシリ怪談

一覧画面の右下

取材で開いた「流出カメラ」の一覧画面に、自分の実家と、自分たちの編集室、そして見覚えのない視点が同時に映り込んでいたそうです…。
写真怪談

水面の境界を釣る人

湾岸の物流センターの裏手、木のそばにいつも同じ釣り人が立っている──そう気づいた日から、海の上に一本だけ“揺れない線”が見えるようになった。そこからゆっくり手繰り寄せられていたのは、魚ではなく、誰かの立つ場所だったのかもしれない。
写真怪談

満開の通路に立つ人

商店街の片隅にある小さな花屋。その通路の真ん中だけは、夜七時を過ぎると「空いていてはいけない場所」になるらしい──。
写真怪談

空の結び目にいる人

昼の青空に伸びる電線とクレーンの交差点――その「空の結び目」に、いつの間にか一本増えている紐と、見上げた者だけが気づく“ぶら下がっている誰か”の話です。
ウラシリ怪談

自動運転が止まるはずのない地点

十二月から自動運転が本格導入される路線で、まだダイヤに載っていないはずの「無名駅」が、車上データベースの奥でゆっくりと営業を始めているそうです…
写真怪談

夕暮れに腕を上げる木

夕焼け空を背に「万歳」する木は、境界を守る目印のはずだった──腕の数さえ数えなければ。